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2013年3月6日水曜日

脅迫神経症

外出するときに、「テレビの電源を切ったかな」、「部屋の電気切り忘れてなかったかな」などなど気になって、何回も確認しなければ出かけられないなんていうことはないでしょうか。やっと出かけたけれど、駅についた頃に「家の鍵をかけたかな」と不安が胸をよぎり、家まで戻ってしまうということは、誰にでも経験があることでしょう。しかし、何度確認しても、出かけてしまうと心配でしかたなく、それが苦痛にまでなってきたら、それは典型的な強迫観念といっても過言ではないでしょう。
例えば、サラリーマンのAさんは毎日が忙しくて働きづめですが、ある日の帰宅途中の電車の中で、急に貧血になり、意識を失ってしまいました。それ以来、Aさんは電車に乗ることが怖くなってしまいました。電車に乗るとまた貧血を起こしてしまうのではないかという不安に苛まれています。この恐怖間は、全く根も葉もないことだとは頭の中ではわかっているのですが、電車に乗ると、急に心拍数が早くなり、状況がだんだんと悪い方向に向っているように感じてくるのです。不思議であはあることですが、電車に乗ると貧血ぎみになることが増えてきたのです。少し電車に乗って、気分が悪くなってきて、電車を降りて少し休憩をし、また電車に乗るということが日常的になってしまいました。そうこうしているうちに、遅刻常習者となり、やがて電車に乗ることができなくなってしまい、とうとう会社へは電車で通勤できなくなってしまったのです。何か不合理な考え方にとりつかれてしっまって、それを振りほどこうと努力しても、そのことが頭からはなれなくなってしまうのです。このように、ちょっとした不安感もエスカレートすれば強迫観念となって現れてこのような脅迫神経症になってしまうのです。

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