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2012年11月30日金曜日

イデオシンクラシー・クレジット

人は自分が悪いということがわかっていても、注意されたり、指摘されたり、批判されたりすると、忠告や諫言をしてくれた相手に対しては快く思いませんし、嫌悪まで抱くことになります。たとえそれが、自分自身のことを思ってのアドバイスとしてもです。ところが、欠点を指摘されたり、批判的な言葉を受けたりしても、相手への尊敬の深めたり敬服したりして好意を抱くケースがただひとつだけ存在するのです。それは、相手の人に対して個人的な信用をもっている場合です。このことを心理学では「イデオシンクラシー・クレジット(個人特有の信用)」というのです。この信用は、その個人との長年に渡る人間関係によって蓄積され、培われたもので、一朝一夕では築けないものです。
あなたが人を批判したり、注意しようと思った場合、相手にイデオシンクラシー・クレジットを持っているかどうかを顔慮してから行動を起こしてください。さもなければ、たとえ、それが正当な理由で注意、諫言したとしても、決して耳を傾けないからです。反対に反省など一切せずに、あなたは不快感を持たれてしまいます。

2012年11月29日木曜日

人をほめること

人は同性の人間関係について優劣関係を示したがる傾向があります。自分は相手より、いつも優位な位置に存在していなければいけないという心理傾向を強く持っています。そのため相手をほめたり、評価を与えたりしようとするなら、自分の評価が下がったような錯覚を起こして劣等感を感じるのです。このことから、人をほめることは簡単そうで、案外難しいものなのです。
例えば、会社の同僚や自分の部下をほめたり、評価することは心理的に負担になるのです。お酒の席では人のうわさ話がお酒のアテになりますが、誰かがある人をほめると、それだけで不快感を現す人がいます。その不快感が高まって、ついには反論するという人も出てきます。そんな時は、大概が、その人とライバル関係の人だったりします。自分のライバルがほめられることによって、相対的に自分の評価を下げられたような感覚になるからです。
人をほめるということは、良いことだとは思いますが、ほめるときは周囲を見渡して、ほめる人のライバルがいないことに注意しましょう。さもなければ、自分自身の評価にも係わってきます。気がつく人と気がつかない人っていうと、やはり気くばり上手に越したことはありませんから。

2012年11月28日水曜日

類は類を呼ぶ

人の感情にはバランス関係というものがあり、お互いの好意や嫌悪は絶妙にバランスしており、お互いが同じ趣味や嗜好などの一致を示し合えば好意を生み出し、一致していなければ嫌悪の感情を生み出します。ですから趣味や嗜好が同じ者同志は、感情のラインで興味や好意を持ち始めるのです。あなたの周りを見渡して見てください、何らかのグループや派閥と言ったものが存在していることに気がつくはずです。これらは、全てが感情のバランスによってひとつの目的や好意の集合体になっているのです。
人は自分の好むもの、自分がおちつけるもの、自分の欲求を叶えてくれるもの、自分にプラスになるもの、自分を快適な感情にさせてくれるものに対して自らそれに近ずくのです。自分にプラスになる目標に対しては接近行動をとるものなのです。
類は類を呼ぶことは、このこと言うのです。
心理学では類は類を呼ぶということは、感情バランス関係から考えて、真実であると確信しています。

2012年11月27日火曜日

嫌悪の報復

人が持っている好き、嫌いの感情は相手の感情との間に強いバランス志向があり、良くも悪くも相手と同じ感情状態に近ずこうとする傾向を持っています。
自分が好意を持って接すれば、おのずと相手にも好意を持たれ、反対に自分が嫌いな人に対して嫌って接すれば、同じように嫌われてしまいます。
自分を好きな人に好きになる傾向を「好意の互換性」といいますが、反対に自分が嫌いな人に嫌がられることを「嫌悪の報復」と心理学では呼んでいます。
心理学の法則に従うと、人に好かれようとすなら、こちらから先に好意の状態を示せばよいのです。
おもしろいことに、好意を示す場合には100パーセント好意が帰って来るとは限りませんが、嫌悪を示す場合は100パーセント嫌悪が帰ってきます。
つまり、こちらが相手に対してイヤなヤツと思っているだけで、どこかにイヤというサインが出ているからです。ちょっとした、しぐさや言葉の発生にそのようなサインが出てくるのです。特に自尊心が傷つきやすい相手や劣等感の強い相手は、なおさら敏感に感情を読み取ることができるのです。
どんなにイヤな相手であろうとも、こちらから相手を嫌わないように心がけることが重要なポイントです。
人生は人と人とのつながりを大事にして、お互いを認め合い、好意を持ち合うことが、良い人生を送れるものなのだと思います。

2012年11月26日月曜日

生理的嫌悪

「あの人は、どうしても生理的に嫌い。」というような言葉を聞いたことはありませんか。
このような発言をした人に、どこが、どのように嫌いかを尋ねると、なぜが明確な回答ができないのです。
説明を求められても、自分にも理由はわからないが、なぜか見るのも、考えることも、一緒にいることもイヤなものはイヤなのです。このように感じることが生理的に嫌いということなのです。
おもしろいことに、心理学では生理的に嫌いという理由はどういうことかはわかっています。
それは、自分自身がもっとも避けたいことを示しています。それはが何なのかは考えてみればよくわかります。実は自分が自分自身の中に認めているイヤな部分を指すのです。心の奥深くに封印している部分なのです。人は誰でも自分の中のイヤな部分を認めたがらないものです。わかってはいるがそれでも否定したいのです。そのような複雑な深層心理が、そのイヤな部分を表に出している人に対して過剰な反応を起こすのです。
例えば、相手のインテリなところに対して生理的嫌悪を抱いているとするなら、自分の心の中に「インテリになりたい願望」があり、それを嫌悪しているのです。表(今)と裏(心の奥底の願望)の自分が対立しているのです。
生理的嫌悪とはこういうことなのです。今まで生理的に嫌いであった人をもう一度じっくりと観察して下さい。そうすれば、きっとあなたの自分自身が封印しているイヤな部分が見えてくるでしょう。

2012年11月25日日曜日

認知的枠組み

あなたは人を見るときにはどのような判断基準で相手を評価するのいでしょうか。
他人を判断するモノサシとなっているものは何でしょうか。
それは、自分自身です。自分自身のことならどんなことでも理解しているからです。
自分の外界の世界をとらえて判断、理解しようとする場合、その人が何を基準にするかという見方のことを心理学では「認知的枠組み」と呼んでいます。自分の持っている枠組みを基準として他のものを判断するのです。
例えば、自分の身長が160センチメートルとします。相手の身長が155センチメートルの人なら背が低い人、165センチメートルの人なら背が高い人という具合です。自分の身長が190センチメートルの人なら、165センチメートルでも背が低い人というわけです。
また、相手が意地悪かそうでないかと考える人は、自分の中に意地悪な部分を敏感に意識しているからです。
身に覚えがおりませんか。
いろいろな意味で、相手を判断しようとする場合、人は実際には自分自身を見ていることに成るのかも知れません。他人は自分を映し出す鏡といった名言もあながちウソではなく、心理的な一面を洞察された結果であるといっても過言ではないでしょうか。

2012年11月24日土曜日

顕著性効果

人はモノや人を見るときは、全体を総括して見ているのではなく、まず最初に目立つものの方へ目を向けてみて、それらの特徴、機能によって、見ているモノや人の中身まで推量判断するというという傾向を持っています。これを心理学では「顕著性効果」と呼んでいます。
例えば、男性が初対面の女性を見るときを想像して下さい。その女性の胸が大きかったときは、スグに目が胸の方へ惹きつけられるのです。そして、どこかの情報誌の記事の内容を思い出すのです。胸の大きな女性の性格はどうであったとか、あることないことを勝手に想像して相手の性格や評価を自分自身で勝手に決め付けてしまうのです。ある意味においては初頭効果とよく似ています。
また、顕著性効果を理解することで、自分自身をアピールすることもできます。
仕事においては、自分の得意分野のある特定の作業に関しては社内の誰にも負けないくらいになっていれば、特定の作業が発生したときには、必ずあなたに指名がかかります。何事においてもその道の第一人者になることで顕著性効果があらわれるということです。

2012年11月23日金曜日

初頭効果

人は最初の印象から相手のその後の評価の決定を判断してしまうことがあります。
例えば、次の二人について、あなたはどのように評価、判断しますか。
Aさんは、「やさしい」、「知性的」、「きつい」、「決断力がある」、「論理的」なタイプの人です。
Bさんは、「きつい」、「決断力がある」、「論理的」、「やさしい」、「知性的」なタイプの人です。
どうでしょうか。みなさんはおそらくAさんは、温かい人柄で好感がもてる人と感じ、また、Bさんは冷たい人柄であまり近寄りにくい人という評価をしませんでしたか。
ちょっと、整理してみます。AさんとBさんの「」内は両者とも同じ内容で、Aさんは「やさしい」、Bさんは「きつい」が最初の順番に来ているところが違うだけで同じタイプの人です。それなのに、AさんとBさんとでは、こんなに印象が違ってくるのです。これは、最初の「やさしい」「きつい」という言葉から全体の印象が決定されてしまうからです。このような効果を心理学では「初頭効果」と呼んでいます。
みなさんは、これで初頭効果を理解されたと思いますので、自分を高く評価して貰おうと考えたときには、必ず第一番目に評価を高くする要素項目を出してください。そうすることできっと良いことが待っています。

2012年11月22日木曜日

自己内完結的

子連の若い夫婦を見かけたときに、彼女から「素敵なカップルね。私も結婚したら、あのように家族一緒にショッピングにでもいきたいわ」といわれた経験はありませんか。そして、もしその時何も答えなかったとしたら、この時の彼女の心理状態は、「自分のことをそれほど大事であると思っていない。きっと結婚する気なんかない。」といったネガティブな状態を考え始めているのです。これは、相手が大事であればあるほど、相手の一挙一動が自分に関係することだと考えがちな女性心理のなせる業です。そして自分の想いが通じないという気持ちに陥り、自分はなんてかわいそうな人なのであろうといったような悲観的な妄想を呼び起こしてしまいます。このような心理的な展開を「自己内完結的」といいます。そして最後には「私のことが重荷になってきたの。」といったようなネガティブな発言までしてしまうのです。反対にそのような言葉を浴びせられた男性は、女性の心理状態はわかりませんので突然にそのようなことを言われて驚きと不信感を抱きます。彼女を大事に思っている自分の気持ちを踏みにじられたような感情をもつことになるのです。このようにしてお互いがネガティブな感情を持つことなり、やがて破局へと歩みだしていくのです。恋愛に限らず何事もネガティブな態度は、ネガティブな反応を呼ぶものです。最初のささいなコミュニケーションから始まったちょっとした不安、誤解から関係を悪化させてしまいます。このような時の解決方法はただひとつ、一時的にネガティブな面に関して鈍感になれば良いのです。違った方向から見れば、それは人間としての器量の大きさに映ります。

2012年11月21日水曜日

愛の証

女性は一般的にクリスマスや誕生日といった特別な日に、男性から豪華なプレゼントを期待しているものです。では、なぜ女性はこのような期待をもつのでしょうか。女性はプレゼントを男性からの愛の証と考えているるからにほかなりません。つまり、女性は男性がどれだけ自分のために工夫をこらしたか、また、どれだけプレゼントにお金をかけたかということを示してもらいたいのです。そして、そのプレゼントに愛の重さを感じたいからなのです。恋愛で、自分が一方的に好きでいるということは、不安を感じたり、心配をするものです。相手に愛されていないと心がやるせなく落ち着かないものなのです。自分の好きが高じれば高じるほど、相手の気持ちを確かめたくなるのは自然の道理といっても過言ではないでしょう。ただ、相手の気持ちというものは、目に見えない抽象的なものなので、わかりやすい愛の証を求めるものなのです。相手の言葉や行動、プレゼントの高価さによって愛の重さの判断をしようと試みるのです。しかし、証拠ばかりを要求する心理は、自分自身の自信のなさが見え隠れしています。愛される証拠がないと、不安を募らせているばかりです。このような心理状態の場合、相手に不安をあたえないように、安心させてあげることが大切です。思い切って彼女の望むプレゼントをしてあげることが、男性としては恋愛をうまく続かせる重要なキーポイントのひとつであると私は思います。

2012年11月20日火曜日

結婚までの心理

結婚するまでの順序として大きく分けると三段階の経過観察が必要である。
第一段階目は、「刺激」から入ります。まず最初に恋人になるためには視覚的刺激が大きな役割を果たします。
ルックスからカッコイイ、かわいい、美しい、自分のタイプなど、外から見て良いと感じたときから始まります。
第二段階目は、「価値」を求めます。交際してからコミュニケーションをとおしてお互いの価値観の類似性を見極めます。人生観、趣味、娯楽、関心、家族、友人などに類似性を見いだします。価値観が合い、喜怒哀楽の感情の一致する相手なら安心感、やすらぎを得ることができます。無理なく自分をさらけ出せる相手には自然と恋心も深まります。
第三段階目は、「役割」を十分果たせるかを求めます。結婚を考えると、価値観だけでは生活は成り立ちません。現実の生活では、二人の役割分担を上手にこなしていけるかを問います。そこで、相手が自分の望む役割を十分担える人か、家庭の関係につてどのように考えているのかが重要なポイントになります。
以上の三段階をすべてクリアすることでようやく結婚してもいいかなという心理状態になります。

2012年11月19日月曜日

結婚

結婚とはいったい何なんでしょうか。
男性が結婚に求める特徴には大きく3つに分類されます。
ひとつめは、母親の役割を求めています。男性が社会に出ると、自分の周囲に気を配りながら仕事を行うのでストレスがたまります。そのうえ結婚生活も自分が管理しなければいけないとなると心理的に疲れてしまいます。だから、結婚相手には、母親がわりに愚痴や悩みを聞いてもらえるような女性を求めます。
ふたつめは、親友の役割を求めています。能力主義になった会社では、同僚もひとりのライバルです。何でも話すことができるような友達を会社で見つけることができません。だからこそ、傍にいてくれる女性に友情を求めるのです。ちょっとした心遣いや細やかなやさしさを示してくれる女性を求めるのです。
みっつめは、同志の役割を求めています。人はだれでも心を許せる人と共通な目標を持って一緒に行動したいと思います。しかし、意気投合するような仲間なんてなかなか見つかりません。そこで、家を建てる、明るい家庭を築くなど同志的な役割をしてくれる女性を求めるのです。

2012年11月18日日曜日

婚約期間

恋愛中のカップルは、お互いに自分のことを良く見てほしいという心理状態から、知らず知らずのうちに「印象管理」を怠り無く行っています。少し自分の意見と違っても、相手が喜んでくれるようなことをしてあげようと考えます。いい意味での緊張感が存在するわけですが、婚約、結婚と話しが進んでしまって先が見えるようになってくると、その緊張感が緩んできて、現実的な日常生活の方へと目が移り変わってきます。つまり、これまで印象管理で決して見せていない本当の自分を見せてしまうようになるわけです。恋人時代には見せていない一面が少しずつではありますがあばかれていくのです。そのため、結婚したら相手が変わったなどといったことがないように婚約時代に相手の本音をしっかりと見抜く心構えが必要であると思います。
婚約期間というものは、決しておろそかにしてはいけません。相手の本音を観察することができ、かつ、結婚解消宣言ができる最後の砦なのです。しっかりと見極めて、生涯後悔のないように自分自身の幸せを勝ち取って下さい。

2012年11月17日土曜日

なわばりの心理

大恋愛時代は、いつも一緒に過ごせればいいと思い、相手の生活や習慣などが自分と同化することに大いに喜びを感じたりします。しかし、二人の間に結婚という目標が見えてきた頃から今までになかったなわばり意識というものが表出してきます。自分自身のプライバシーを守れるところを確保しようとするようになってきます。これは、二人の破局の始まりではなく、恋人時代の興奮状態から一歩進化して正常な状態に戻ろうとしているからです。人は本来本能的ななわばり意識というものを持っています。つまり相手がどんなに親密な関係であろうとなかろうと、、自分自身を守るいわゆるテリトリーというものを持って成り立っているからほかありません。なわばり意識が表出し始めたら、これから二人で長い間一緒に過ごすための準備期間に入ったと考えてください。
相手が急になわばり意識を持ち始めるようになったら、きっと、結婚を意識し始めたと考えても間違いありません。大方はこのように考えても良いと思いますが、なかには、別れるための前兆であるケースもまれにあります。
その場合は、自分のまわり、周辺を観察して下さい。はっきりと、イヤという何らかのメッセージが存在しているはずです。見極めることは難しいかもしれませんが、必ず存在します。
なわばり意識の観察と、周囲の状況把握をくれぐれも怠ってはなりません。

2012年11月16日金曜日

最小の原理

恋愛は惚れた方が負けと言います。惚れた方は相手との関係を失うことを恐れて、何でも相手の言いなりになってしまうからです。この場合、主導権は一方の手のなかにあるといっても過言ではありません。これを心理学では「最小の原理」と呼んでいます。最小の愛が最大の力を振るうことができるということです。相手が大好きであればあるほど、相手の言いなりにならざるをえない状況に陥ってしまうのです。最大の愛が最小の力となってしまうのです。困ったものです。しかし、このようなカップルの愛情には無理があるということがわかります。心理学でいう「好意の互恵性のバランス」がとれていないからです。最初は愛情でこのバランスを保とうとカバーしますが長続きはしません。ある程度の時間がかかると思いますが、インバランスな状態から抜け出そうとする力が働きだすのです。

2012年11月15日木曜日

インバランスとバランス

人は情緒が不安定な状況に陥ったときに不安定状態(インバランス)を安定状態(バランス)に戻そうとする意識が自分の知らないうちに行動へと走らせます。
心理学でいうと、恋人を選ぶときには基本的価値観の良く似た、いわゆる類似性効果により似たもの同志を選択することがポイントでした。同じ価値観、趣味、嗜好などの共通点があれば、お互いに共感し合えるし、将来のライフビジョンのようなことも楽しく語り合えるからです。しかし、あるとき、基本的価値観が食い違っていると気がついた場合はどのようにするかというと、人は不安定な状態を長く続けることができないため、何とか安定状態に戻す方法を模索します。それは、意識的にも、無意識的にも働くのです。意識的には、自分から相手に対して譲歩するような行動を取ります。しかし、譲歩するのにもある程度の限界があります。この一定の限界を超えた場合、人は不安定状態から抜け出すために、最後の手段として、相手の好意を断ち切るという行動にでます。これは、好意を断ち切ることで安定状態に持って行こうとする心理にほかなりません。

2012年11月14日水曜日

断り言葉の心理

みなさんのなかには相手を誘ったときなどにお断りの言葉を頂戴したことがある人がいらっしゃると思いますが、その言葉の内容から相手の心理状態を理解することができるということはご存知でしょうか。
例えば、大好きな人をデートに誘ったとしましょう。お断りの理由が「その日は母と約束があるから残念です。」とか、「その日は、いなかの母が上京してくるので都合がつかない。」とか、「その日は病院の予約が入っているのでいかないといけない。」と言ったような理由であれば、少しばかりの可能性はありますが、「その日は親戚のお見舞いにいかなくっちゃいけない。」とか、「その日は遠方に用事があって。」と言ったような断り方なら全く可能性はありません。
言葉の内容を少しばかり分析してみましょう。
最初の3例については、何かをするという具体的な内容を添えて断っています。この場合は、正当な理由があるために断るという状況説明を言葉に出していますので、本当に都合がつかないのであるので、次回の機会にチャンスがあります。後の2例は、何をしに行くのか、理由がハッキリしないで断っています。この場合は、キッパリと「あなとと一緒に行くのはイヤです。」という言葉の裏返しなのです。
人間の心理というものは、どこかにあらわれるものなんですね。

2012年11月13日火曜日

類似性効果

「似たもの夫婦」とは、いつも一緒にいるから自然と似てくるのでしょうか。それとも、自分と似たところがあるからいつも一緒にいるのでしょうか。人には、自分と似たタイプの人を好む傾向があります。これを心理学では「類似性効果」と言います。似たもの夫婦とはよく言ったもので、結局は類似性効果により、夫婦円満な生活を営むことができるという代名詞といっても過言ではないでしょう。
例えば、ひとつのことに対して考えが同じであったり、趣味が同じであったり、特技が同じであったりすると、人はみな、その相手に対し同類意識を持つことになり、それによって連帯感を感じ、そこから好意をだんだんと大きくさせていきます。
心理学者のバーンは、いろいろなことに対する態度の類似の数を増減した社会的実験を行いました。その結果、類似度が高いほど、相手に対して好意を持つということがわかりました。
あなたも類似性効果をどんどん利用してください。
例えば恋人探しでこれを遣うなら、趣味のサークル活動の会なんかに参加をして、同じ趣味を持つ相手を探すことに心がければ良いのではないでしょうか。類似性効果で自然と恋人に変貌してくれるかもしれませんよ。

2012年11月12日月曜日

マッチング仮説

社会的な評価や容姿、容貌、知性、教養など、自分と同様なタイプの人種を選択する傾向を心理学ではマッチング仮説と呼んでいます。例えば、人が恋人を選択するときには、たいてい自分と同様なタイプの相手を自然と選ぶことが多いのです。理想と現実はやはり違うもので、実際に相手のレベルがあまりにも高すぎると、交際を申し込んでも受け入れてもらえないのではないかという不安が先に来てしまい躊躇します。また、交際を申し込むことができたとしても、どうせ断られてはずかしい気持ちになるなら、それなら最初から交際を申し込まないでおこうという考えが頭に浮かび上がってくるのです。それでも運良く、交際を申し込んで交際にまでこぎつけたとしても、相手に対していつも自分よりレベルが高いという劣等感やコンプレックスを感じてしまい、デートしていても心から楽しむことができずに、それが重荷となり、結局破綻への道へ一直線で進むようになるからです。
「美女と野獣」といわれるカップルについては、心理学上では上記のマッチング仮説に合わないのではないかということになりますが、おもしろいことに、こういうケースは心理学上、マッチング仮説に合っているからです。この時の野獣さんの評価レベルというものは、あくまで自己評価によるものであります。つまり、自分は有能で個性的な容貌の持ち主であり、実にイイ男であるから美女さんのようなイイ女が恋人になって当然あたりまえのことであるという思考になっているからです。信じる者は救われるとは、このようなことを言うのではないでしょうか。

2012年11月11日日曜日

服の色でわかる心理状態

赤色系の服は、活動的で情熱的なサインを表します。彼女の服に赤色系が多くなってきたなら、そろそろもう一歩進んだ仲になりたいという意思を示します。
黄色系の服は、健全的なサインを表します。スポーツなど健康的な行動をしたいという意思を示します。
ピンク系の服は、あどけなさや幼さを示すサインです。いろいろな知識や情報を得たいという意思を示します。
青系の服は、さわやか、クール、謙虚さを示すサインです。今日はおちつきたいという意志を示します。
緑系の服は、自然的、穏やかさを示すサインです。時間に縛られたくないという意思を示します。
白系は、清純な雰囲気や上品さを示すサインです。はじめて相手のご両親に挨拶しにいく場合などにお勧めです。
黒系の服は、神秘的な雰囲気を演出するサインです。少しばかり目立ちたいという意思を示します。
灰系の服は、知的、インテリジェンス的サインです。自分の知識や情報を人に伝えたいという意思を示します。
紫系の服は、高貴、色っぽい、夜の世界を演出するサインです。少しばかり人を寄せ付けたくない意思を示します。
橙系の服は、温和、穏やかさを示すサインです。おおらかな気分で人を包みこんでやさしさを伝えたいという意思です。
おもしろいことに、洋服の色で、不思議と気分的にサインどおりの気持ちになるものです。一度ほんとうかどうかためされてはいかがでしょうか。

2012年11月10日土曜日

ラブメール

昔はラブレターという手紙を書いて愛の告白していましたが、通信手段が発達してスマートフォンメールで愛の告白をするということがあたりまえのような時代になっています。それでは、ラブメールについてお話したいと思います。まず最初にメールの内容を入力する時間帯ですが、これは昼間ではなく、夜に入力することをお勧めします。といいますのは、夜は自分と外の世界を遮断し、自分自身を見つめなおすにはとてもいい環境であるからです。それと、生理的な原因も関係しています。生理的な原因とは、人は誰もが体内に体内時計というものをもっており、それによって生活しています。おもしろいことに、この体内時計は昼と夜を区別しています。夜は寝ている時間なのでその時間に起きていると、昼間と違って生理的に高揚状態になるからです。人は高揚状態になると積極的な行動を起こすことができますので、情熱的な愛の告白を入力することができます。
次に、愛の告白メールを送信する時間帯ですが、もう、おわかり頂いていると思いますが、そうです。相手に夜に読んでもらえるような時間帯が最高です。同じ理由で、相手も高揚状態で感情が高ぶっているタイミングに伝えることで、あなたの気持ちを120パーセント伝わること間違いなしです。

2012年11月9日金曜日

自己評価の高揚と対人好意

試験に合格した、営業成績が上がった、昇進したなど、自分自身が達成感や満足感を感じたとき、自己充実感に満ち溢れます。そんなときは、知らず知らずのうちに、自己評価を高く持ち、どのような難題を抱えていようが、何でも解決することができるという自信に満ち溢れます。いつもなら避けてしまうような問題だったり、躊躇するような場面に出くわしても、積極的になり、自信と信念を持って立ち向かおうとする行動にでます。例えば、今まで好意を持つ相手に対して何も言い出せなかった自分でも、この時ばかりはと積極的にアプローチを行うといったような行動を起こして、しっかりと自分の好意を伝えることができるのです。
自己評価の高揚と対人好意の関係を見た心理学の実験がありました。結果は下記のとおりです。
自己評価が高い男性は、魅力的な女性に対して大いに好意を示しましたが、反対に魅力を欠いた女性に対しては関心を示しませんでした。
自己評価が低かった男性は、女性の魅力いかんにかかわらず、どちらの女性に対してでも、好意を持ち、関心を示したのです。
この実験の結果から、自己評価が高まったときには、評価の高い女性に積極的にアプローチの行動を取りますが、自己評価が下がれば、自分より女性への評価の方が上がってしまい、だれもが素晴らしく見えて来るのです。そしてその素晴らしい相手に好意を持ってしまうのです。

2012年11月8日木曜日

顕著性効果

あの人は違うと思わせる恋愛テクニックを紹介します。これは心理学でいう顕著性効果を使うことです。
友情と恋愛の違いはわかりますよね。友情は一対多数に対し、恋愛は一対一の関係です。つまり、恋愛はひとりがひとりを特別な人と認識することなのです。あの人は他の人とは違うという差別化がこれにあたります。まず、最初に好きな人の心を掴むには、その人の目を引くことから始めます。具体的にいえば、自分が目立つことです。それでは、どのようにして目立つかは、いろいろありますが、だいたい以下のようなことです。刺激の大きいもの、刺激の強いもの、変化に富んだもの、動いているもの、新しいもの、奇妙なもの、反復される刺激。例えば、お勧めはできませんが閑静な図書館で大きな声を出して叫ぶこととか、最新流行ファッションの洋服を身に着けるとか、などなど、人とは一線を隔てた様な行動で目立つことです。どのような手段でもかまいませんから、自分に合う目立ちたりがり屋さんになってください。そうすることが、恋の第一歩を踏み出すことになります。

2012年11月7日水曜日

聞き上手

自分が話しているときに、相手が「うん、うん、そうだね」というような適度なあいずちをしながら聞いて貰えると、うれしくなり、話がはずみます。人は話すことによって自己表現をしますが、話すことによって相手に認めてもらいたいという欲求も持っています。また、人は話しながら、こんなことも言ってもいいのだろうか、話がおもしろくないのではないだろうかという不安な気持ちや心配をも抱えています。そこで、相手が自分に同意をするような、あいずちをうって貰えれば、不安や心配は払拭され、うれしくなってきます。
会話している相手に好かれようと思うなら、まず、聞き上手になることが一番大事なことです。あいずちは、話している相手の自尊心を高めることができます。また、相手の話をきちんと受け止めてあげることができます。そうすることにより、相手のよき理解者となれます。人は自分を理解してくれる相手に対して好意を抱くようになります。
あなたが恋愛関係になりたい相手と会話をする場合、まず、聞き上手になってください。そして、よき理解者になってから好意を抱いて貰いましょう。そこから新しい恋が発展することは間違いありません。

2012年11月6日火曜日

二段階要請法

恋愛テクニックで二段階要請法というものがあります。これは、相手の心理をうまく利用してデートに誘うという心理トリックを使ったものです。
これは、一度目は断られることを見越して、二度目に確実に断られないようにするといったテクニックです。
例えば、好意を寄せている彼女に「今度一緒に旅行に行こうよ」と大胆に誘いをかけます。彼女にしてみれば、恋人でもない男性からそんなお誘いを受ければ驚いて、冗談はやめてよと言って必ずキツく断ります。しかし、実はこのあとが大きなキーポイントです。相手の彼女の気持ちになると、あまりにも大胆さにキツく断ったものの、彼が自分に好意を寄せているということが少しばかりわかり、気分がよくなっています。内心では少しばかり言い過ぎたかなというチョッピリ罪悪感の気持ちも持つことになります。そこで、そのチョッピリ罪悪感を背負っているタイミングで「じゃあ、一緒に食事にでも行かない?」とお誘いをかけるのです。彼女のほうは、最初にキツク断ったという最悪感から、食事くらいならいいかなと思い、快くOKの返事を返してくれる可能性が高くなるのです。
最初が肝心で、一緒に食事しながら、彼女と楽しい会話ができればまた、チャンスが広がります。

2012年11月5日月曜日

三度目のアプローチ

恋愛においては、一度のアプローチでは恋の成功は難しいことです。では、何度アプローチをすれば良いかというとそれは、三度アプローチすることです。昔から「恋は一押しに押し、三に押し!」というではありませんか。これは、あながち間違いではないと思います。普通のひとは、一度アプローチして断られたら、もう一度アプローチしても同じ結果になるだけなので、自分がみじめになるから、もうアプローチすることはやめようと考えます。でもよく考えてください。アプローチするほうの心理は、一度目も二度目も同じでありますが、相手のほうの心理は受け止める時間と場所によって刻々と変化しているのです。これがキーポイントとなります。では、相手の立場になって考えてみることにしましょう。まず、最初に自分に好意を示してもらった時、まずは、驚き、信用したい気持ちであっても、半分くらいは疑いの気持ちを持つものです。もしかしたら、自分をからかっているのではないかと。だから、アプローチが一度きりで、その後、アプローチがなければ、やっぱり、からかわれただけかという気持ちになります。好意が本心かもしれないと思えるようになるのは、アプローチが一度だけでなく、二度、三度という行動で示されます。なぜなら、人は軽い気持ちでそう何回も好意を示すことがないからです。一度目で驚き、二度目で好意の本心を知り、三度目でやっと落ち着いて相手を受け入れる気持ちになるのです。
恋には押しが大切であるということを決して忘れないでください。

2012年11月4日日曜日

会話から「好き」のしぐさを見つける

男性の場合、自分が話しをする時より、相手の話を聞いているときのほうが、相手の目をよく見ます。これが好意のサインです。また、複数の友人どおしで会話している時、お目当ての相手がその場から席をはずしたとたんに、口数が多くなります。好意を持った相手には緊張しており、緊張が緩んだ瞬間にそのリラックスできるからでしょう。
女性の場合、男性とは逆に、自分が話ししているときのほうが、相手の目を良く見ます。これが好意のサインです。また、複数の友人どおしで会話している時、お目当ての相手がその場から席をはずしたとたんに、無口になります。好意を持った相手にはリラックスしていろいろと話しをしたいからです。
性別によって好意のしぐさが異なるというのは、少しおもしろいとはおもいませんか。
あなたも友人と会話を楽しんでいるときに、ちょっぴり、友人を観察してみてはどうでしょうか。ひょっとしたら、新しい恋がめばえるかもそれませんよ。

2012年11月3日土曜日

恋愛テクニック

人間の心理をうまく利用して恋愛を成功させる方法はないのでしょうか。という質問を何度もされたことがあります。その時は、いつもこのように答えています。単純なことですが、まず第一に相手をほめてください。ほめられてイヤなき分になる人は、どこにもいません。但し、これだけは憶えておいてください。ホメ言葉は人を気持ちよくさせるものですが、それだけでは恋愛感情に到達することはできません。心理学でいう「感情的興奮」を発動させることが必要です。一番よい方法は、相手を生理的に興奮させることです。何かの刺激を受けて心が興奮している状態と、恋愛感情で心が興奮している状態は生理的に同じものです。違いは本人がどのように思っているかだけです。つまり、何かで心を動かして興奮させて、その興奮が恋愛感情であると思い込ませる手法をとる事が重要です。例えば、スポーツジムで身体を動かせて興奮させたときに、相手をほめちぎることもひとつの方法です。また、最初は言葉で相手をケナして、すかさず、ほめちぎるのです。相手はケナされて興奮状態になりますが、ほめ言葉の連発により、普通のときより、相手を高く持ち上げることで刺激となり、心が揺れ動くからです。ここから恋愛感情にまで到達できれば、しめたものです。
一度ためされてはどうでしょうか。きっといいことがあります。

2012年11月2日金曜日

自動車でわかる好みのタイプ

デートするのに必要なアイテムは何だかわかりますよね。そう、自動車です。自動車に乗っていろいろな場所へ行ってデートを楽しむことは、いうまでもなく、あたりまえになってます。そこで、自動車の好みを女性に聞いてみたとします。おもしろいことに、その好みというのは、女性の理想とする恋人と同期しているのです。つまり、自動車の好みが理想の恋人に投影されるからです。
具体的にいうと、赤のスポーツカーと答えた彼女の恋人条件は、顔がイケメンでなければいけません。そしてロマンチストの彼女は、ドラマチックな愛情表現を期待しています。
白のセダンと答えた彼女の場合、おだやかなやすらぎを求めています。いつも一緒にいてほしいさびしがりやさんです。二人でのんびりとデートを楽しみたいと思っているのです。
黄色のワゴンと答えた彼女は、共通した趣味を二人で楽しみたいと考えています。なんでも話し合える友達感覚の恋人がそばにいればいいと思っています。
紺のセダンと答えた彼女は、誠実で堅実な人生設計をします。しっかりした男性がタイプです。お互いの知性や教養を高めあえる相手を求めています。
緑のハイブリッドカーと答えた彼女は、自然環境を愛しています。二人で山や海といった自然に囲まれた場所でデートを楽しみたいと考えています。
さあ、彼女の好みがわかれば、どうすればよいか、わかりますよね。

2012年11月1日木曜日

ヒューリステック

身辺近くに目に付く情報、最近収拾した身近な情報、頭の中に一瞬浮かんだインスピレーションなどによって、物事をなんでも即断、即決してしまう傾向をヒューリステックと心理学では呼んでいる。男性同士においては、即断、即決に有効であるのは、服装、ファッションによるものであると言われている。
これは、「印象管理」でいう、印象を簡単に操作できることから非常に重要なことです。
イメージチェンジにより、自分をレベルアップした状態で人と接する機会があれば、一度ためされることをお勧め致します。お仕事で、いつものお客様のもとへ訪問するとき、新しいメガネをして、明るい色のカッターシャツで、髪型を変えておじゃましたとします。きっと、新しい商談が始まることとなるのではないでしょうか。また、イメージチェンジすることで、自分自身が新鮮でよい気分になり、それらが、自然と相手に伝わってくれます。お互いがハッピーな気分になること間違いありません。