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2012年11月26日月曜日

生理的嫌悪

「あの人は、どうしても生理的に嫌い。」というような言葉を聞いたことはありませんか。
このような発言をした人に、どこが、どのように嫌いかを尋ねると、なぜが明確な回答ができないのです。
説明を求められても、自分にも理由はわからないが、なぜか見るのも、考えることも、一緒にいることもイヤなものはイヤなのです。このように感じることが生理的に嫌いということなのです。
おもしろいことに、心理学では生理的に嫌いという理由はどういうことかはわかっています。
それは、自分自身がもっとも避けたいことを示しています。それはが何なのかは考えてみればよくわかります。実は自分が自分自身の中に認めているイヤな部分を指すのです。心の奥深くに封印している部分なのです。人は誰でも自分の中のイヤな部分を認めたがらないものです。わかってはいるがそれでも否定したいのです。そのような複雑な深層心理が、そのイヤな部分を表に出している人に対して過剰な反応を起こすのです。
例えば、相手のインテリなところに対して生理的嫌悪を抱いているとするなら、自分の心の中に「インテリになりたい願望」があり、それを嫌悪しているのです。表(今)と裏(心の奥底の願望)の自分が対立しているのです。
生理的嫌悪とはこういうことなのです。今まで生理的に嫌いであった人をもう一度じっくりと観察して下さい。そうすれば、きっとあなたの自分自身が封印しているイヤな部分が見えてくるでしょう。

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