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2012年11月12日月曜日

マッチング仮説

社会的な評価や容姿、容貌、知性、教養など、自分と同様なタイプの人種を選択する傾向を心理学ではマッチング仮説と呼んでいます。例えば、人が恋人を選択するときには、たいてい自分と同様なタイプの相手を自然と選ぶことが多いのです。理想と現実はやはり違うもので、実際に相手のレベルがあまりにも高すぎると、交際を申し込んでも受け入れてもらえないのではないかという不安が先に来てしまい躊躇します。また、交際を申し込むことができたとしても、どうせ断られてはずかしい気持ちになるなら、それなら最初から交際を申し込まないでおこうという考えが頭に浮かび上がってくるのです。それでも運良く、交際を申し込んで交際にまでこぎつけたとしても、相手に対していつも自分よりレベルが高いという劣等感やコンプレックスを感じてしまい、デートしていても心から楽しむことができずに、それが重荷となり、結局破綻への道へ一直線で進むようになるからです。
「美女と野獣」といわれるカップルについては、心理学上では上記のマッチング仮説に合わないのではないかということになりますが、おもしろいことに、こういうケースは心理学上、マッチング仮説に合っているからです。この時の野獣さんの評価レベルというものは、あくまで自己評価によるものであります。つまり、自分は有能で個性的な容貌の持ち主であり、実にイイ男であるから美女さんのようなイイ女が恋人になって当然あたりまえのことであるという思考になっているからです。信じる者は救われるとは、このようなことを言うのではないでしょうか。

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