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2013年3月9日土曜日

広場恐怖症

心理学者のフロイトは様々な恐怖症に悩まされていたと言われています。幼い時、ライプチヒからウイーンに旅する際に、車窓から見えるガス灯の光にひどく怯えていました。彼にとって、ガス灯は、人魂の炎のように思えたのです。幼少の頃のこの記憶が、大人になっても「旅行恐怖症」「汽車恐怖症」として表れたのです。また、「広場恐怖症」にも苦しんだと言われています。広場恐怖症とは、駅のプラットホームや公園、大学のキャンパスといった広い空間のある場所へ行くと、気持ちが不安になり、動悸、息切れ、めまい、発汗などに襲われるのです。そして、フロイト自身は、父親の死をきっかけに、自分自身を分析して、自分の無意識に潜んでいるエディプス・コンプレックスに気づくことで、広場恐怖症から立ち直ったと言われています。このように恐怖症は幼い頃のトラウマ(心的外傷)的体験がもとでおきている場合が多いのです。

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