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2013年1月9日水曜日

実体験の不思議

実体験が心を変えてしまうということを聞いたことはありませんか。
例えば、スーパーにいくと、店員さんから試食や試飲の誘いの言葉をかけられます。まったく買う気もないが、無料なら試食や試飲でもしてもいいかなと。そして、その甘い誘惑の言葉に誘われて試食や試飲をしてみると、これがなんとおいしいというからたまりません。おもわず、買ってかえってくるというようなことをしてしまいます。
このような新商品は言葉で伝えようとしてもなかなか難しいものですが、実際にその商品のおいしさを体験してしまえば、その商品がまた食べたくなり、おもわず買ってしまいます。これが試供商品の狙い所です。
セールスの世界では、いかにして商品を見てもらったり、手に触れてもらうかが、消費者の購買意欲をそそるための大きな課題であり、それをどのような手段で行うかをいろいろと論じられています。つまり、セールスにとって顧客に体験してもらうということは、強力な影響力をもっているのです。さらに、この体験と合わせて巧みな話術によって、「うん、これはいい」とその気になってしまうものなのです。
昔から「百聞は一見にしかず」といいますが、「一見より一体験」です。実際に体験してしまえば、相手はその人のペースでその実体験から考えを変えていきます。より、スムーズな説得が功をなすものです。
いままで意識さえしようとしていなかったことが、体験するということで意識の変革が行われてしまい、気持ちが変わってくるのです。人間の心理の不思議な一端をみたような気がします。

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