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2013年2月10日日曜日

親密度の互恵性

初対面の人と交渉したとしても、二度、三度と交渉を重ねていくうち、少しぐらい親しげに振舞っても不自然な行動とはいいきれません。だれでも回数を重ねると、ドンドンと親密さが増していくことになり、自然と打ち解けて、十年来の友達みたいな雰囲気になっていくからです。そういったときに、しぐさを大げさにしたり、相手の名前を何度も呼んだりしてみせることも効果があります。実際の親密度よりワンランク上の親しさを身振りで表すことで、相手をリードしてこちらのペースに引き込むのです。こういった行動をとることは、最初は相手にも戸惑いの感が見受けられますが、そのうち、打ち解けてきて、自分と相手はこんなにも親しかったのだと自分自身を納得させてしまうからです。自分が親しく振舞えば振舞うほど、その親しみは相手に伝染してしまいます。そして、自然と相手も同じくらいの親しみを返してくるようになるのです。
人は心理的に異なったレベルの親密度で長い間つき合うのは難しいものなのです。ですから、こちらの親密度に相手があわせて来るのです。そして、さりげなく相手に触れるというタッチングをなにげなく自然にできれば、より効果が増大します。そして、なにより相手が警戒心を解いて安心感をもってもらえることができればしめたものです。
人は自分に親しみを示してくれた人に対しては同じように親しみをもって返すものです。相手を自分の味方にしたいのなら自分から進んで親しく接して親密度の互恵性の効果に期待してみてはいかがでしょうか。

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