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2013年2月24日日曜日

青い鳥症候群

貧しい木こりの子チルチル・ミチルの兄妹の物語をご存知ですよね。あらすじはこうです。クリスマス前夜に見た不思議な夢のなかで、魔法使いから病気の娘のために幸せの青い鳥を探してほしいと頼まれて、思い出の国や未来の国へ訪問するのです。そして、ついに見つけ出すことができずにむなしく自分たちの家へ帰ってくるのです。すると、自分たちが飼っていた鳩が実は青い鳥であるということに気がつくというお話しです。メーテルリンクの「青い鳥」にちなんで名づけられたこの症候群は、現実的に生きると言う感覚をしっかりもてず、いつまでも見果てぬ夢を追い求める若者の姿をあらわしています。
この症候群に陥りやすいタイプは、現実の生活のなかで、自己像とかけ離れた部分で、理想の自己像を思い描いてしまうような人です。つまり、現実社会を構成する一個人としてのあり方を認識できない、大人になりきれないタイプの人なのです。
このよな心理的傾向はだれでもが深層意識の中に持ち合わせているものですが、物質的に充実した現代社会においては特に多くなってきているといえるでしょう。

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