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2012年9月16日日曜日

声の高低、話し方のスピード

シェラーは、モーグ・シンセサイザーという機械を使って、音の高低レベルとバリエーション、振幅レベルとバリエーション、テンポを変更した音色をつくって音と感情の関係を調べる実験を行いました。
被験者にいろいろな音を聞かせて、どんな感情に似ているかという対応実験です。
その結果、次のことがわかりました。
特に音の高低のバリエーションとテンポが感情に関連しており、早いテンポは、興味、恐怖、幸福、怒り、驚きに対応することがわかりました。
呼吸と感情の間に強い関係があるなら、音声による感情の表現は顔の表情と同じようにもって生まれたものではないかと考えたのです。人は怒るときは、声がおおきくなり、早口でまくしたてるものです。反対に、気分がよく気持ちがゆったりしているときには、話し方もゆったりしてしまいます。これは、意図的にそのようにするのではなく、自然とそのようになるものです。無意識のうちに自分の感情が話し方に影響を及ぼし、相手に感情を伝達するものです。
話し相手をじっくりと観察してください。相手の話し方によって、今、どんな心理状態で話しているか、どういう気持ちで話しをしているかが、わかってきます。

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