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2012年12月12日水曜日

ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック

動かない人を動かす方法で、「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」というものがあります。
それは、このような会話形式です。
「おはようございます。こちらは健康食品を取扱っている会社の者ですが、お客様の健康食品に対する調査のご協力をいただけますか。」と、いきなり要請をします。たいていの人は、面くらって断ります。でも、これは断られても当然の結果です。
そこで、次の要請に入ります。(第一段階)
「それは残念ですね。では、健康促進のキャンペーンにご協力いただけますか。パンフレットをご近所に配布していただきたいのですが。」と要請するのです。(第二段階)
おもしろいことに、約9割くらいの人が配布協力に「イエス」と答えたのです。
これらの心理状態を分析してみると以下のようになります。
第一段階の要請のときは、いきなりの要請なので驚きと戸惑いで、しかも、自分に不利益になるかもしれない。要請を受け入れることが絶対にできないという気持ちになります。
第二段階の要請のときは、むりに進められなくて安堵の気持ちが生まれた。どうやら相手は悪い人ではなさそうである。一度断ったが、何か悪いことをしたようなうしろめたい感じがする。パンフレットの配布くらいならいいかな。という気持ちになり協力要請にイエスと答えてしまうのです。
これらのテクニックは、いろいろなことに応用ができます。
重要なポイントは、人を動かすには二つの要請を用意しておきなさいということです。

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