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2012年12月5日水曜日

非類似嫌悪の法則

自分の意見と違う人を嫌いになるという非類似性嫌悪の法則について述べたいと思います。
通常、意見が違うだけで人を嫌悪するのでしょうか。いいえ、意見が違うだけで人を嫌いになることはないと思います。
しかし、相手が異なった意見を言うだけでなく、あなたの意見を批判して、それは間違いであると何度も繰り返し反論をされた場合はどうでしょうか。そうなってくると、イライラしたり、腹がたってきます。一度の反論はよいとしても、何回も批判され続ければ、強い怒気さえ沸きあがってきます。そうなれば、そんな反論をする人を好きにはなれるわけありません。反対に憎悪の感情さえ覚えるくらいになります。なぜならそれは、自分の意見が反対され、否定されることによって、自分の評価を否定されたように感じるからです。人は自分を肯定することで自信をもつことができますが、反対に否定されれば反対意見をもつ相手に強く反発して嫌悪感をもつようになるのです。人からの批判は自己否定されたと感じ、自己嫌悪に陥るか、相手に反発して嫌悪を抱くかのどちらかです。
相手への嫌悪は自己否定に対してそれを心理的に取り戻すための反発心です。そしてそれは、自己を守るための一種の防衛反応といってもよいでしょう。

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