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2012年12月13日木曜日

イノキュレーション効果

営業のプロの人が知らず知らずのうちに使っているノウハウの中に、イノキュレーション(免疫)効果を使ったものがあります。今回はそのイノキュレーション効果についてお話したいと思います。
どんな商品を販売しようとしても、どの商品にも長所、短所があります。「御社の商品は他社と比べて価格が高い、価格にあった付加価値を得られない」といったクレームを受けることが多々あります。このようなクレームを未然に防ぐためには、前もってマイナス効果を与える情報提供を話しの中に盛り込んでおかなければいけません。
例えば、「他社製品より価格は高いですが、その代わりお肌をいためません。」とか、「すぐに効果は現れませんが、3ケ月間続けてご使用になれば効果は違ってきます。」といった具合に話をすすめるのです。
このような情報提供のしかたを「二面的情報提示」といいます。これは、相手に最初からマイナス面を知らせることで、マイナス情報に対して、あらかじめ免疫を植えつけることになります。これによって、マイナス情報が他の方面から入ってきても相手がそれに強く影響されることがなくなります。これを「イノキュレーション(免疫)効果」といいます。
言い換えれば、コミュニケーションにおける一種の予防措置みたいなものです。

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