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2012年12月28日金曜日

連合の法則

今日は気分がのらない、なんとなくイライラする、といった日には打ち合わせを行うと必ずといっていいほど失敗をします。というのも、人の心理機能上、気分が不快であれば相手にも伝わってネガティブな感情、つまり嫌悪の感情を伝達することになるからです。このことは心理学の実験でも明らかになっています。
人物写真を用いてその写真から印象や好き嫌いを聞き取るという実験です。実験の際に二つの部屋を用意しておきます。、ひとつ目の部屋はエアコンのきいた快適な環境にしておきます。二つ目の部屋は高温で多湿な不快な環境にしておきます。写真には多種多様の人物を用意していますので、印象もさまざまですし、人によって好き嫌いにもいろいろ違いがあります。おもしろいことですが、平均してみれば、エアコンのきいた快適な部屋で写真を見た人たちのほうが、高温で多湿な不快な部屋で写真を見た人たちより、全体的に対象人物を好意的に見ているということがわかりました。
結果として、不快な部屋という悪条件によって気分を悪くさせ、それが原因で本人が知らず知らずのうちに対人評価を下げて好意の感情を下げてしまったのです。
つまり、不快な気分が、そのとき見たものや会ったものに対する感情に接合、連合するというわけです。
これを「連合の法則」といいます。
物理的環境が、知らず知らずのうちに人と人との感情に影響を与えてしまったということになります。

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