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2012年12月4日火曜日

態度の類似性

人と親密な関係になるにはどうしたら良いでしょうか。
心理学では、自分と同じ態度をもっている人には好意を感じるとしています。「態度の類似性」が好意を発生させるというのです。ここでいう態度とは、社会的事象に対する自分の好みや方向性を指します。例えば、プロ野球チームに対する態度とか、政治政党に対する態度とかをいいます。
では、どうして自分と同じ態度をもっている相手に対して好意を生じるのでしょうか。それは、同じ態度の人からは、強い支持や共感、是認が得られるからほかありません。
私たちは日常的にいろいろな事象に関して自分の意見や判断をもっていますが、はたして自分が考えている意見や判断が常に正しいかどうかを判断してみたいものです。確認できていなければ、それが不安となり、心配となって自信を失っていくからです。物理的なことなら、実際にそれを行えば答えがわかりますが、社会的事象に関する意見や判断は物理的に証明できないのです。だから、他の人たちの支持や共感、是認といった物理的な賛同によって自分の正しさを確認し、証明したいのです。このようにして自分の意見が認められると自己全体に肯定感、満足感が生まれて自尊心が満たされるのです。この感情は充実感にあふれてとても快適なのです。
人はそのように快適にしてくれる人とは一緒にいたくなるのです。そしてそこから好意が生まれてくるのです。
「あの人とはなんでもうまが合う」というくらいになれば、かなり親密度が増したことになります。

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