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2012年12月30日日曜日

一緒に食事をするときの心理

人は食事することで生命の糧を得ています。では、二人で一緒に食事をすることでお互いが仲良くなれるものでしょうか。
結論からいいますと、お互いの友好関係を深めることができます。人間はひとりで食事をすることよりも仲間と一緒に食事をすることを好む動物なのです。深層心理から見ても食べるという行為は原始的な営みであり、それを共にするということは相手に対して強い影響を及ぼすものなのです。食べるという行為は、緊張をやわらげて、親近感情を生み出し、相手に対して受容的な気持ちにさせるものなのです。おじゃれで快適な空間を提供するレストランでおいしい食事をしている自分を想像してください。きっと、笑顔で気分も高揚して幸せな気持ちになっているのではありませんか。このような心理状態になっていれば、相手がどのような難しいことを言ってきても「ノー」とは言えなくなるのです。
例えば、取引先との交渉の場所が自分のオフィスであるなら、お茶やお菓子を相手に勧めながら交渉に臨みましょう。また、交渉する時間が決まっていないならお昼時にかかるような時間帯がお勧めです。一緒に食事でもしながら交渉に臨めばきっと良い結果が得られることになるでしょう。
日本では夜の「接待」、アメリカでは昼の「パワーランチ」といって、食事をしながらビジネスの打ち合わせをすることがあたりまえになっています。これは一緒に食事をするという営みがもたらす効果を十分に考えたシステムといえるでしょう。
一緒に食事をするということは、お互いの緊張がほぐれて、相手の防衛機能を取り払うことができるので、本当の人間関係をより深めることができるのです。

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